wooriの韓国生活 blog

韓国で生活する30代主婦のブログ。韓国人の旦那とわが子のつれづれ日記。韓国の育児を助けるお役立ち情報など発信してます。

アイデンティティを見つけたかったら韓国へ行ってみて

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アイデンティティの確立」

「自分探しの旅に出る」等々

 

学生の頃によく聞いた言葉だ。

 

私自身も学生の頃に考えたことがあるし、

20代でも考えた。

 

が、そのうちどうでもよくなっていた。

 

それが最近、考えさせられるようになった。

韓国人の旦那と結婚したからだ。

 

そもそもアイデンティティとは

そもそもアイデンティティとはなんなのか。

 

辞書で調べてみると

「環境や時間の変化にかかわらず、連続する同一のものであること」

 

つまり、「自分とはなんぞや」ということ。

 

例えていえば、

・日本人

・経済学者

・社交的な人間  etc

こういうもの。

 

これを自覚していること。

 

海外へ行けばアイデンティティは確立するの?

 

答えは否。

 

自分探しに海外へ行く 

と、言う人はだいたい海外へ行くが…。

 

私は海外留学もしたし、海外で働いたりもしたけれど、

アイデンティティなんて気にもしなかった。

 

そもそも、勉強にしても仕事にしても

慣れない地で必死にやっているわけで

そんなものを考える余裕はあるわけ無い・・・

 

海外へ行けば自分が見つかるというものではないのだ。

 

私は韓国でアイデンティティが分かった

 

私は縁あって韓国人の男性と結婚した。

旦那は日本語を普通に話せるし、

インターネットが盛んになった時代の人なので、

それほど文化の差というものを感じたことがない。

 

だが、韓国人の姑となるとそうはいかない。

 

文化の差もあるし、年代の差もある。

 

私の感覚では韓国は日本よりも1世代ズレている。

なんのズレかというと、風習とか経験してきたもののズレ。

 

なので姑と話していると

祖母と話している感じを受ける。

 

どこでもある話だが、

うちも嫁姑間で諍いが時たま起こる。

 

今でこそ、ましになったものの、

結婚当初は姑にかなりイライラしていた。

 

なぜなら

韓国人の文化というものは

日本人にとって”頭が狂ってるのか!?”

と、思えるものが多い。

 

まるで争い合うように

誰かが意図的にお互いの文化を作ったか

もしくは、韓国の文化を嫌った昔の人たちが

日本へ船に乗って来たんじゃないか

と、真剣に考えたことがある。

 

 

まあ、韓国人の行動の背景が分からないので

受け入れられないのは仕方ない。

 

常識が全く通用しない

気持ちが悪いことをしてくる人たち

という認識しかもてなかった。

 

例えば、

姑が家に遊びに来たとして、

家の中を散策し、汚れを見つけて

「ここが汚れていたよ」と、言う。

(韓国人は、他人の家に責任を持つほうがいいし、

分かっていて話さないほうが失礼ととる)

 

旦那の兄が来て

冷蔵庫を勝手に開けて

これまた勝手にジュースを飲みだす・・・。

大切にとっておいたケーキを食べる・・・とか。

(韓国人は、家主をわざわざ、自分のために動かすよりも、自分で動いたほうが失礼にならない、と、考える)

 

私が簡単な韓国語が分からず

「こんな言葉もわからないのか!?」と言われたり・・

 

細かく書くといろいろあるんだけれど、

それはまあ、機会があれば書かせてもらう。

 

対して、日本人の私としては、

姑の態度や言葉がおかしいと思いつつも

旦那にそれを言うのははばかられるので黙っていた。

 

でも、会うたびに「おかしい」と思えることが起き、ストレスがたまり続け

我慢できなくなり、ある日キレた。

 

旦那に姑のことを「クソババァ」なんて言っていた時期もある・・・

 

 

その時に、

「なぜ、自分はこんなにもイライラするのか」

姑に対するどす黒い気持ちを感じつつ

「自分はそこそこいい人と思っていたけれど、

こんなにも汚い思いが湧き出るものか」

と、思った。

 

その時に

相手によってグラグラと自分の感情が揺さぶられ

自分が思っていた自分じゃないことに気がついた。

 

つまりは、自分はそれほど善人では無いのだ

と、言うことに気づいた。

 

どんな相手であっても、

変わらない自分の軸というものを考えさせられた。

 

私としては

誰に対しても

(これは人なのか?

と、思えるようなひどい相手であっても)

冷静でいたいし、慈悲の心ももっていたいし

余裕を持って接したい。

 

 

 そういう思いに至った時に

「あ、これがアイデンティティを確立させるということか」

と思いいたった。

 

かつ、どういう人間になりたいのか・・・もわかった。

 

アイデンティティは重要なのか?分かる必要ある?

 

就職を支援する本にアイデンティティを見つけたほうが就職に有利とかある。

 

↑それはそうでしょう。

 

ただ、

普段の社会生活にはそれほど必要ない、特に日本では。

 

日本人は「自分が何者か」ということより、周囲の人とうまく協調する方を大事なにがする。

 

もしも、海外で働くというのであれば

アイデンティティは重要。

 

海外で人によってふらふらと自分を変えていたのでは

信用されないし、自分が自分を見失う。

 ついでに自信も失うだろう。

 

私は 

 

 

「どう有りたいか」「どういう自分か」

が、はっきりと分かってそれほど感情が揺さぶられなくなった。

 

そういう意味では

アイデンティティか確立しているに越したことはない

アイデンティティを見つけたい人は・・・

日本人が日本の中でアイデンティティを見つけるのは難しい。

とんでもない逆境を生きてきた人であれば見つけられるとは思うけれど・・・

たいていの人は自分を見つける前に変な人のレッテルの貼られるのが落ちだ。

 

特に、私のように心の底では違うことを考えていたとしても

表面ではうまく立ち回れる人間には難しい。

 

前に書いたように

単に海外に行けば見つかるというものでもない。

 

海外で仕事をしたとしても

周りはそれなりに国際的に働く人たちだし、

年代も同じ、それなりに外国人に理解があることが多い。

 

なので、「自分とは何か」を

考える機会はなかなか得られない

 

アイデンティティを見つけるのは難しいと私は考えている。

 

本当にアイデンティティを見つけたいというのであれば

違う国の文化にどっぷりとつかってみるといい。

例えば、韓国とか。

 

日本人の協調性やら礼儀ただしさ

そういったメッキが剥がされたときに

自分というものが露わにさせられ、考えさせられる。

 

私のようにひどく汚いような自分を見たとしても

そこからアイデンティティの確立をスタートすればいい。

 

いちおう、まとめてみると・・・

・日本で生きるなら アイデンティティはそれほど重要じゃない

アイデンティティを見つけたかったら韓国はおススメ

(日本人のメッキが剥がれやすい)