体外受精の注射の話

体外受精の時の話
 

私はふつうの血液検査でも

注射器に血が流れこんでいく姿を見ることができないタイプ。

血が抜かれているのを見るとくらくらしてしまうんです。

顔が蒼白すぎたのか看護婦さんにも「針をみないでね」って言われたことがあります。


そんな私が、

体外受精のために毎日、注射をしないといけない。

同じ時間に。

はじめは自分でやろうと試みるものの、

刺したあとに頭がくらくらして針が折れたら・・・とか

空気が入ったら・・・とか

いろいろ考えてしまってできませんでした。

結局、旦那さんに毎晩してもらうことになりました。


おなかの肉をつまんで、ヘソから5cmは避けて、

ぶすっと打つ。


これ、注射針を入れるのは痛くないんですが、

液体を流し込むのがちょっと痛い。


同じ場所に打ちすぎると皮膚が固くなってしまうとも聞いたので、

適当にばらしながら打ちました。


旦那さんは普通の会社員なので

ひとに注射するなんて

もちろん初めての経験で、手が震えているんです。


「え～、余計にこわいよ～」って言いつつ、

注射ひとつに真剣になりすぎている自分たちに

笑ってしまいました。